Magfine education

もくじ

14. キュリー温度

14-1 磁石が磁石でなくなる温度

強磁性の鉄、コバルト、ニッケルも、加熱してある温度を超えると「常磁性体」(弱磁性体の一種)となり、磁石に吸いつかなくなってしまいます。強磁性の材料から磁性が失われる(消磁する)この温度のことを「キュリー温度(キュリー点)」といいます。放射能の研究で有名なキュリー夫妻の夫で物理学者のピエール・キュリーが1895年に発見しました。

キュリー温度は磁石の種類(材料)によって異なります。鉄は770℃、コバルトは1131℃、ニッケルは358℃、フェライト磁石は約450℃、アルニコ磁石は約850℃、サマコバ磁石は約700〜800℃、ネオジム磁石は約330℃。その温度になったとたん急に消磁するわけではなく、温度が上がるとともに徐々に磁化が衰えていきます(減磁)。どんなに強力な磁石でも、一度キュリー温度を超えると常温に戻しても元には戻りません。