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もくじ

10. サマリウムコバルト磁石

10-2 サマコバ磁石が王座を明け渡したワケ

サマリウムコバルト磁石は強磁性体のコバルトの割合が最も多く、高価なコバルトが大量に使われていました。「コバルトショック」でコバルト価格が急騰し、供給の危機にさらされたことから、磁石業界では強磁性体の中でもっとも安価な鉄に切り替えて磁石を作ろうという機運が高まるとともに、サマリウムコバルト磁石に対する研究熱は冷めていきました。

しかし近年、変化が起きています。高温用途に使われていた希土類磁石が、その中に多く含まれるジスプロシウムの価格高騰で、再びサマリウムコバルト磁石に注目が集まったのです。こうした視点から開発された新しいサマリウムコバルト磁石が東芝の桜田新哉氏のグループによって開発され、国内の電車用モーターなどに使われています。