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もくじ

10. サマリウムコバルト磁石

10-1 世界初の希土類磁石、日本人が改良

アメリカの空軍材料研究所では1967年、希土類元素のサマリウムをコバルトに混ぜ、世界初の希土類磁石「サマリウムコバルト磁石(サマコバ磁石)」を開発しました。高い磁力を持つ上に、さびに強くキュリー温度も高いため、ハイテク産業からオフィス機器、家電まで幅広い分野で使われてきました。

ここで再び日本の研究者の出番です。松下電器や信越化学工業の磁性研究所長を務めた俵好夫博士が、合金の成分や熱処理技術を発展させた「2−17サマリウムコバルト磁石」を1975年に実用化。サマリウムが2、コバルト、鉄、銅、ジルコニウムを合わせた組成が17という複雑な組み合わせの合金で、最初のサマリウムコバルト磁石(1-5サマリウムコバルト磁石)よりも強力です。