Magfine education

もくじ

8. フェライト磁石

8-1 またも日本から誕生した新主流

KS鋼に始まりアルニコ磁石へと発展してきた金属系の磁石に対して、まったく別系統の磁石が生まれます。東京工業大学の加藤与五郎、武井武は酸化鉄を主成分とする磁性体、フェライトを合成してその磁気特性を研究していましたが、その過程でコバルトフェライトが優れた磁石になることを見いだし、東京工業大学の所在地である大岡山とパーマネントマグネット(永久磁石)の頭文字を取ってOP磁石と命名します。三島徳七によってMK鋼が作られる1年前、1930年の出来事です。

それが発端となり1952年、オランダのフィリップス社がバリウムフェライト磁石を開発し、現在のフェライト磁石の基礎を築きます。1961年にはアメリカのウェスチングハウス社により、一回り特性が向上したストロンチウムフェライト磁石が発表されました。