Magfine education

もくじ

19. 保磁力

19-1 磁石が磁石であろうとする力

磁石の強さを示す度合いの一つに「保磁力」というものがあります。これは外部からの磁界によって磁化がゼロになる強さを、数値で示したものです。磁石のS極に対して外部から強力なS極を近づけるとS極の磁化がゼロになりますが、このときの外部磁化の大きさが保磁力で、外からの磁界にどこまで耐えられるかを表します。磁化がゼロになった後、さらに進むとN極とS極が逆になる「磁化反転」を起こします。

磁石の材料は磁力の強弱だけでなく、保磁力の大小でも分類されます。保磁力が小さく、外からの磁界に簡単に負けて磁化反転しやすい磁性のことを「軟磁性」と呼び、外部からの磁界に対する抵抗力が強く磁化反転しにくい磁性のことを「硬磁性」と呼びます。くぎを磁石に何度もこすりつけると磁石になりますが、磁石から離して放置すると元のくぎに戻ります。これは鉄が軟磁性であることを示します。