Magfine education

もくじ

13. ネオジム磁石

13-2 安定供給へ国ぐるみの取り組み

現在の最先端製品を支えているネオジム磁石。特にハイブリッド車、電気自動車、燃料自動車など、これからの自動車分野はモーターが主役であり、ネオジム磁石の力が欠かせません。しかし自動車の駆動モーター周りは200℃にも達する高温なので、磁化や保磁力が劣化します。そこで高温下でも保磁力を失わずに働けるように、ネオジム磁石にはジスプロシウムという元素が添加されています。

しかしジスプロシウムはネオジムの10分の1しか地球上に存在せず、そのほとんどが中国にあり、価格が高く相場も安定しません。一方でネオジム磁石の需要が急速に高まっていることから、佐川さんらは2000年ごろからジスプロシウムを使わないネオジム磁石の研究を始めました。2007年からは文部科学省、経済産業省が中心となる国家プロジェクトとして取り組んでいます。