Magfine education

もくじ

9. 希土類磁石

9-2 小型で強力、電子機器の発展に貢献

鉄は磁化しやすい(強磁性)ですが、すぐに元の鉄に戻ろうとする(軟磁性)という性質があります。元に戻ろうとするのを食い止め、磁石として固定するのが希土類元素の役割です。希土類磁石はアルニコ磁石やフェライト磁石に比べてはるかに強力な磁気エネルギーを持ち、小型でも大きな磁力が得られることから、電磁機器の小型化や高性能化に貢献しました。

希土類元素の産出量は、広大な領土を持つロシア、アメリカ、中国などが中心で、日本では輸入に頼らざるを得ないのが現状です。にもかかわらず、1990年代に入ると国内の永久磁石生産金額がフェライト磁石を上回るようになりました。しかし、生産地が限られていると、突発的な輸入停止や価格高騰のリスクがつきまといます。そのため日本では、使用済み製品からのレアアースの回収技術の開発や新しい鉱山の探索を進めています。