Magfine education

もくじ

2. KS鋼

2-2 鋼鉄の3倍、世界最強の磁石鋼

KS鋼は鉄を中心に、コバルト、タングステン、クロム、炭素などを混ぜた世界初の合金磁石鋼で、鋼鉄の3倍の磁力を持つ世界最強の磁石鋼となりました。「KS鋼」の名は研究を援助した住友財閥の住友(S)吉左右衛門(K)にちなんだものです。

1931年には東京大学の三島徳七がさらに強力な「MK鋼」を発明しますが、3年後の1934年に本多はMK鋼の成分にコバルト、チタンを加え、さらに高性能な「NKS鋼(新KS鋼)」を開発します。本多が合金磁石を人工的に作ることを実現したことがきっかけで研究者の間で競争が生まれ、磁石の飛躍的な発展が幕を明けたのです。