Magfine education

もくじ

6. MK鋼

6-1 偶然の産物として生まれた

本多光太郎によってKS鋼が発明された後、1931年に東京大学の三島徳七が「MK鋼」を開発し、合金磁性体の基礎を築きました。KS鋼の約4倍も強力なこの磁石は、鉄、ニッケル、アルミニウムでできています。名称は養家の三島家(Mishima)と生家の喜住家(Kizumi)から付けられたとされています。

磁石鋼にアルミニウムを混入するという、それまでの概念をくつがえす磁性体の作り方は、三島がパーマロイという軟磁性体を研究している過程で発見した偶然の産物。加工の際に付いた切りくずがなかなか離れなかったことから、それが強力な磁性体であることに気付いたといわれています。